化粧水や乳液で乾燥肌をなんとか改善しようと試みましたが、その場しのぎという感じで、時間が経つと結局乾燥肌に戻っていました。そこで目をつけたのがクレンジングです。
学生時代からクレンジングはずっとオイルタイプを使っていました。とくにこだわりがあったわけではありませんが、クレンジングといえばオイルというイメージが大きく商品数も多いため、メイクを落とすときにはなんとなくオイルタイプを使っていました。
オイルタイプはメイクを落とす力が強いので、ウォータープルーフマスカラも落とすことができ、なんと言ってもメイク落としが早くできます。しかし、クレンジング力が強いが故に皮膚上の皮脂を必要以上に落としてしまうことがあり、乾燥しやすいというデメリットがあります。
一方、ジェルやクリームタイプはオイルよりもメイクとなじむのに時間がかかるため、少し手間がかかりますが乾燥しにくいという情報を耳にしました。まずは、低価格帯のジェルやクリームクレンジングを試してみました。
しかしクレンジング力が予想以上に弱くメイクを落とし切れていないような感覚があったり、洗い上がりがヌルヌルしたりと満足できるものに出会えませんでした。
イルネージュリフレッシュマッサージの使用感
ある日友人からメナードの「イルネージュリフレッシュマッサージ」を教えてもらいました。これはマッサージクリームを兼ねたクレンジングクリームです。見た目はとてもつやがありなめらかなクリームで、柔らかすぎないので手に取りやすいです。
まず顔全体に塗り広げてメイクとなじませていきます。最初は少しかたいかな?と思いましたが、伸ばすときにはクリームが崩れるように柔らかくなりました。顔全体に広げた後は、円を描くようにクルクルと手を動かします。
クリームがメイクとなじんでくると、クリームが崩れて軽くなります。この軽くなる感触がメイクを落とせた合図で、あとはコットンで拭き取るか、水で洗い流します。オイルクレンジングよりは時間がかかりますが、洗い上がりのつっぱり感がなくしっとりしました。
何日か使い続けると肌の乾燥が治まり、しっとりとした肌質になりました。これまで色々と保湿方法を試しましたが、クレンジングでここまで変わるとは驚きでした。化粧水や乳液による保湿はあくまで外的成分で肌を守るというものですが、クレンジングを変えることによって自分の皮脂による保湿ができたのではないか、と思いました。正直自分には安くない化粧品でしたが、使ってみて本当に良かったと思います。
カサブランカの香りも心地よいイルネージュの特長
イルネージュは「艶めくようなハリ感」をコンセプトとした、メナードの高価格帯基礎化粧品ブランドです。1984年の誕生以来、30年以上にわたって紫外線と肌の老化の関係を研究し、進化してきました。
保湿成分として、
- カサブランカエキス
- GLⅡエキス
- 可溶性コラーゲン
- エラスチン
- ヒアルロン酸
がどのアイテムにも共通で配合されています。
カサブランカはユリの女王とも呼ばれ、若く小さなつぼみに美肌に導く優れた効果があることを発見し、メナードオリジナル成分「カサブランカエキス」を開発したそうです。
また、開花した日のカサブランカから香気成分を捕集・分析し、咲きたてのカサブランカの香りをアレンジした、気品ある香りとなっています。無香料タイプもありますが、私はこの落ち着くような香りが大好きなので香料配合タイプを使いました。
アミノパッキング乳化の保湿効果
リフレッシュマッサージはマッサージクリームとしてもクレンジングクリームとしても使えます。このクリームには、メナード独自の乳化技術「アミノパッキング乳化」が採用されています。
この乳化法では、肌本来のうるおい成分であるアミノ酸を利用したアミノ酸系乳化剤と、植物由来のショ糖脂肪酸エステルを使っています。この乳化方法によるパッキング作用で、高い保湿効果が得られ、コクのある濃厚なテクスチャーと肌なじみの良さ、ベタつきのない使用感をもたらします。
やはり、他のクレンジングクリームとは違う独特な使用感は、この独自の技術によるものだったのでしょう。カサブランカの香りに包まれながら、クリームとメイクがなじんで触り心地が軽くなっていく感覚は、めんどくさいクレンジングタイムを楽しくしてくれますよ。
(文・しじみ)